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建築/建設業界の労災事例

本サイトで紹介している労災事例は、実際にあった労災事故を掲載しておりますが、当協会によせられた労災事例ではありません。予めご了承ください。

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一人親方あんしん労災 – 真夏にコンクリートのならし作業で熱中症に

一人親方あんしん労災 – 高温・低温の物との接触の労災事例

真夏にコンクリートのならし作業で熱中症に


発生状況

本件労働災害は、アンカーに一定以上の負荷を与えた場合にどれほど歪むかを調査する試験施設を建設する工事中に発生した。この工事は9月上旬に行われ、現場の最高気温は40℃ほどになると見られていた。

災害発生当日は斜面に置かれた金網型枠にコンクリートを吹き付けた部分をならすという作業が行われることになっており、被災者を含めた2人の作業員でこのならし作業を担当することになっていた。

作業は午前10時頃から行われたが、作業開始から1時間後、突然被災者が作業現場に座り込み「具合が悪い」と言い始めた。そこでもう1人の作業員は持っていたタオルを水道で濡らし、被災者に頭部を冷やすよう伝えた。

しかし一向に体調が良くなる見込みがなく、作業員が現場の職長を呼んだとき被災者はすでに自力で歩ける状態ではなくなっていた。頭痛や吐き気を訴えていたため作業員と職長は2人で被災者を担ぎながら斜面を降り、被災者を日陰に寝かせた。

この時被災者は汗をかいておらず、水を与えても飲もうとしなかった。しばらくして横たわっていた被災者が顔色を悪化させながらうわごとを言い始めたため、作業員が救急車を呼んだ。その後医師の診断により被災者は重度の熱中症であったことが発覚した。

原因・対策

本件労災の原因は、真夏の気温が高い日に日陰のない斜面で長時間作業したことが挙げられる。また熱中症の初期症状に対して知識が不十分だったことも起因している。

このような災害の対策として、気温が高く体調を崩しやすいと判断される日には普段よりも休憩の回数を増やし、水分や塩分を常に摂取できるよう準備しておくことが重要である。また初期症状が現れた場合に備え重症化しないための適切な対策をあらかじめ知っておく必要がある。


一人親方あんしん労災 – 流入した燃料油にアーク溶接の火花が引火し火傷

一人親方あんしん労災 – 高温・低温の物との接触の労災事例

流入した燃料油にアーク溶接の火花が引火し火傷


発生状況

本件労働災害は、アーク溶接を行なっていた際に、燃料油の入ったポリタンクが倒れてしまい、燃料と潤滑油の混合油に火花が引火して作業員が火傷を負ったものである。

工事を請け負った会社は土木工事を専門としており、今回は採石場から排水路を設置する工事を請け負っていた。その排水路は砕石場から流れ出る排水を河川に導くものであり、素材はコンクリートである。採石場から発生した排水が管を通り、排水路に流れ出るのだが、その際に落差があるため、排水路の底が削り取られてしまっていた。その排水路の底を鉄筋コンクリートで補強する工事を行なっていたのである。

労災発生当日は、工事会社の現場責任者と作業者2人で作業を行っていた。コンクリートの打設を始める前に、マス目状に組まれた鉄筋を排水路の底に敷き、コンクリートを固めるための木製パネルをこの鉄筋に溶接する作業から始めた。まず作業員の1人が15リットルある混合油のうち、アーク溶接機の発電機に5リットル給油をした。ポリタンクの中には10リットル以上の混合油が残っていたので、路肩停車していた軽貨物自動車の後ろに置いた。その際、軽貨物自動車の荷台にあった発電機はついていた。さらにポリタンクのフタを閉めていなかった。

次に、アーク溶接で使用するコードを発電機に接続し、溶接作業を始めた。 そして3つ目の溶接まで終わり、次の溶接に移る際に、コードがポリタンクに引っかかりポリタンクが倒れてしまった。フタが閉まっていなかったため、油が排水路に流れ込み、溶接の火花に引火して炎が上がった。その時に、作業していた従業員3人が火傷を負ってしまった事案である。

原因・対策

本件労働災害は、作業員全員がアーク溶接に関する十分な教育を受けていなかったこと、ポリタンクのフタが開いたままで不適切な場所に置いてあったことが原因で起きた災害である。

これらは、基本的なことであるものの、似たような事例はさまざまな業種で起こっているので、溶接などのある事業場では感電、倒壊、爆発・火災には特に注意を払う必要がある。

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